2019/10/01
こんにちは、立憲民主党の、山岸一生です。
目次
東京都江戸川区議会のネット中継を担当したことの続編を書くつもりでいましたが、間に違う記事を入れてしまいました。
東京都江戸川区議会のネット中継の記事の続きをご覧になることを楽しみにしてくださっていた方、そして、「いよいよ滝沢さんの質問です。」と振るだけ振って、間を置いてしまった立憲民主党の仲間の東京都江戸川区議の滝沢やすこさん、申し訳ありません。
遅くなってしまいましたが、今日は東京都江戸川区議会のネット中継の続編の記事、最終回です。
お待たせしました、さあ、いよいよ滝沢さんの質問です。
【江戸川区議会 滝沢やすこさんの質問。女子中学生への暴行動画が拡散した事件をめぐり、江戸川区教育委員会の対応をただしています。「2019年5月8日に暴行があったことを早期に把握した時点から、話を聞いて、一人ひとりに的確な指導をしてほしかった」】
【「暴行があったことを知りえてから4カ月、具体的な指導を避けていたことは、子供からしたら、放っておいたことだ。子供に謝っていただきたい」。区教委の対応の遅れが、被害を広げたのではないか、との指摘です。】
【この事件では、現場と当事者が、東京都葛飾区と東京都江戸川区にまたがっています。ネットで動画が拡散するまで手を打てなかったことに、「広域連携の課題が浮き彫りになっている」と滝沢やすこさん。「江戸川・葛飾両区教委で合同で検証を」と求めています。】
【ネット上で動画が拡散し、今も被害者を傷つけています。「真偽不明の憶測で、立場が弱い人が苦しむことを防ぐためにも、真実をクリアに。検証結果をプライバシーに配慮したうえで公表を」と滝沢やすこさんが求めています。教育長はどう答えるのでしょうか。】
質問に、江戸川区長は答えず、教育長が応えます。
【千葉教育長の答弁です。「ネット上のサイトで、暴行を加えた動画が掲載された。さらにそれぞれ個人名がネット上に流れる事案が発生したことは、重大な事件だととらえている」とコメント。区としても重大にとらえているとの説明です。】
【千葉教育長、「ただ」と続けます。「この件は教委・学校が連携して、警察の捜査に全面的に協力してきた。『4カ月放置してきた』との話だが、当初から警察案件。捜査への影響を鑑み、制限がありました。その中で当該生徒への指導は、学校はできる範囲で行っている」。】
【「『早急な公表を』との話だが、現在、捜査継続中です。警察や法律の専門家と相談しながら、子供たちの将来もある。適正に慎重に対応したい」と千葉教育長。「慎重」とは「やらない」ということです。私には、「捜査中」を理由に、子供たちに向き合うのを避けているように聞こえてしまいます。】
【滝沢やすこさんが追加の質問をします。持ち時間の範囲内で、再質問ができます。「『警察の捜査』とのことだが、被害者は2019年5月8日に警視庁葛飾警察署に相談し、警視庁小松川警察署にも相談に行っている。本当に捜査をしたと言える状況にあるのか。」】
【山岸一生も同感です。国政の森友学園事件でもそうでしたが、よく行政は「捜査中」を理由にコメントを避けます。結局、捜査も尽くされず、行政は捜査を理由に対応を避ける、それでは被害者は救われません。教育長はどう答えるのでしょうか。】
【千葉教育長の答弁です。「当初から、警察と情報共有しながら捜査に協力しているつもりだ。被害届の件は聞いてはいるが、中に入った話で、この場では発言はしない。警察の動きも承知している。この場では控える。」こうした姿勢そのものが、まさに滝沢さんが問うていることなのですが。】
【区議会は、近くて遠い。そうお感じの方も多いと思います。今日の東京都江戸川区議会中継解説が、少しでも議会を身近に感じていただく一歩になればうれしいです。本日の「中の人」は山岸一生でした。ご覧いただき、ありがとうございました。】
主に滝沢さんの質問を紹介して、中継を閉じました。
女子中学生暴行事件については、この日の答弁を聞く限り、「捜査中」で一線を引こうとしている姿勢が目立ち、不安が残ります。
警察との連携はもちろんですし、子供たちのプライバシーが大切なのは言うまでもありません。
ですが、考えたくはないけれど、区教委に「かかわりたくないなあ」という気持ちがあって、警察の捜査を盾にして調査や検証を拒んでいるとしたら、問題です。
子供たちや保護者の安心のために、区教委が責任を持って対応する、ぐらいの構えを見せてもらいたかったです。
私、山岸一生は東京都江戸川区民ではありません。
地域には地域の事情があると思います。
しかし、まさに今回がそうだったように、地域の課題もネットによって一気に全国に広まる時代です。
課題への対処にも、これまでとは違った当事者意識やスピード感が求められて
います。
関連して思ったのは、ネットで見られるとはいえ、議会審議の難しさです。
議会のやりとりをリアルタイムで追っていて、正直「ついていくのがやっと」でした。
議員が30分間、えんえんと質問を続け、区長がまとめて答弁する。
聞いているほうは、もう何の話か分かりません。
ここは、「一問一答」方式でやりとりしたり、ネットで資料をアップしたり、という試みも有効ではないでしょうか。
議会が行政をただすと同時に、議会も区民から問われています。
今の時代にふさわしい自治体議会の姿とはなんだろうか、どうすればもっと自治体議会が輝くだろうか、そんなことも考える機会となりました。
このブログは、江戸川区や東京都に限らず、多くの地域の方にご覧いただいていると思います。
あなたの地元の議会は、どうですか?
ちょうど9、10月は議会が開かれている自治体が多いです。
一度、ネットで見てみませんか。
先日もご案内しましたが、明日、2019年10月2日・水曜日の午後3時から、IWJさんのトークイベントに出演します。
有料になりますが、観覧、視聴はIWJさんにお申し込みください。
政治を志す者として極力、お金のかからない場でお話しすべきですが、今回はIWJさんの活動を支えるチャリティーイベントのため、どうぞご了承いただければ幸いです。
間に記事を挟んでしまいましたが、3回に渡ってお伝えしてきた「山岸一生の、東京都江戸川区議会ネット中継解説」の企画はいかがだったでしょうか。
それでは、立憲民主党の山岸一生でした。