2023/08/15
皆さん、こんにちは。
立憲民主党の衆議院議員(東京都第9区、東京都練馬区西部選出)の山岸一生です。
お盆休みは終わってお仕事が再開している方、今日、2023年08月20日 日曜日までお盆休みという方、お盆は繁忙期で自分の夏休みはこれからだ、という方、LDK、LJK、LDC、LJCで「今が勝負の夏だよ」という方、いろいろな方がいらっしゃると思います。
まだ東京をはじめ全国的に残暑も厳しいですが、衆議院議員として、立憲民主党を支持してくださる方も、支持しないという方も、日本に暮らす全ての方の夏が素晴らしいものになることをお祈りします。
日本に「必要のない政党」なんてありません。
また、国会議員は「全国民の代表」(日本国憲法第43条第1項)として、日本に暮らす全ての方のために働きます。
もちろん、立憲民主党の支持者の方のためにも、支持しない方のためにも。
日本国憲法の話しと「8月15日」を切り離すことはできません。
今年も8月15日を迎えました。
平和への祈りを新たにし、改めて不戦を誓います。
「あなたは今、どこにいます?」
「なんですと?」
「私の婚約者は戦場に行き、今はこの世のどこにもいません。委員長、あなたはどこにいます?戦死を賛美するあなたは、どこにいます?あなたのご家族はどこにいます?」
これは、私、山岸一生が高校生時代に愛読していた『銀河英雄伝説』(田中芳樹)の場面の一つです。
物語序盤で、ヒロインのジェシカが、「戦う覚悟」「戦死の尊さ」を賛美して国民を扇動する、悪役政治家のトリューニヒト国防委員長に対して問いかけるシーンです。
先日、自民党の麻生太郎副総裁が台湾で語ったニュースがありました。
今回、自民党の麻生副総裁の台湾での発言を聞いて、私、山岸一生が思い出したのはこの場面でした。
私たちは、権力者が戦いを賛美するとき、常にこの問いを発し続けなければいけないのだと、改めて思いました。
「あなたは、どこにいますか?」と。
中台危機、中国と台湾の間の紛争をささやく人が、多くいます。
たしかに緊張感が増していることは事実です。
しかし、それが長い歴史の中でいかほどの状態であるのか。
さらに、一線を超えるリスクは、どのような状況であれば現実に起こりうるのか。
その中で日本人と日本が、危機回避のために何ができるのか。
「最も厳しい安全保障環境」という決まり文句で思考停止せずに、冷静に問い続ける必要があります。
こう語ると必ず、判で押したように「お花畑の一国平和主義だ」という批判が来ます。
ですが、私、山岸一生は、麻生発言に快哉を叫んでいる方々こそ、「お花畑の一国軍事主義」に陥っていると思います。
なぜなら、麻生発言は、安全保障政策上、日本の立場を危うくする、深刻なリスクをはらんでいるからです。
麻生発言は、日本の従来の立場を踏み越え、「日本が好戦的である」との誤解(あるいは言い分)を近隣諸国に与えかねません。
これは日本の安全保障環境を悪化させ、偶発的な衝突リスクをも高めかねません。
イデオロギー上の問題は脇においても、安全保障上の「損得」からしてマイナスの大きいものです。
繰り返しますが、麻生発言は、安全保障政策上、日本の立場を危うくする、深刻なリスクをはらんでいると考えます。
にもかかわらず、その危険性に気付かず、あるいは目をつぶり、ただ「力強い姿勢」に留飲を下げる一部論者のあり方は、それこそ内向きの「お花畑の一国軍事主義」でしかありません。
こうした言論により危機があおられ、想定外の偶発的な衝突が起こった時、犠牲を払うのは誰か。
あえて日本国内だけに限定して挙げますが、まず真っ先に140万人の沖縄県民、次に私たち東京都民を含む在日米軍基地周辺の市民、そして25万人の自衛隊員のみなさん。
犠牲を払うことになる「日本国民の長い長いリスト」の、おそらく、一番最後にいるのが、自民党の政権幹部でしょう。
もちろん、“究極の事態”において、安全な指揮所から状況を把握し、指示を出す人たちは、必要になります。
だからこそ、中枢で政権を預かる者や、実力組織の後方指揮を担う者は、軽々に「戦う覚悟」などと口にしてはいけない。
「自分ではない他者」によって担われる犠牲に思いを致し、「守り抜く覚悟」こそ、問われている。
自分がどれだけ特権的で安全な場所にいるかを自覚せず、「守る覚悟」無しに「戦う覚悟」を口にする者たちに、私は、自分自身と、大切な人々の生命と自由を、決して委ねることはできません。
私、山岸一生は衆議院議員として、「戦う覚悟」ではなく「守り抜く覚悟」を考えます。
安全保障政策は、一部の専門家や政権幹部だけのものではありません。
私たち国民、市民のものです。
立憲民主党はあなたです。
ともに考え、声を上げましょう。
衆議院東京9区(東京都西部)選出の立憲民主党衆議院議員、山岸一生でした。