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立憲民主党代表選2024

 みなさん、こんにちは。

 立憲民主党の衆議院議員(東京9区、東京都練馬区西部)選出の山岸一生です。

目次

立憲民主党の代表選挙がスタートしました。

 私、山岸一生は今回、枝野幸男さんの推薦人になりました。

 前回、3年前の立憲民主党の代表選で、皆さんに私の投票と考えをご説明しました

 今回も代表選が終わってから、皆さんに私の投票と考えをご説明したいと考えていました。

 ですが現在、報道でご覧になった方も多いと思いますが「推薦人の在り方」をめぐって、いろいろなご意見があります。

「推薦した人と、代表選挙で投票する人が違うのはどういうことか」
「名義の貸し借りはおかしいのではないか」
というご意見もあります。

 「代表選」という選挙では、党員・協力党員・パートナーズの皆さんにご参加いただく以上、「経緯」を丁寧にお伝えすべきだと考えます。

 推薦人の構成などについても、それぞれの候補者の陣営が、説明を尽くすべきだと思います。

 私、山岸一生、個人としても、できる限りの情報開示をしたい。

 そこで、私、山岸一生が、今回の立憲民主党の代表選で枝野さんの推薦人になった経緯、そして「推薦人」という制度についてご説明します。

 そして、これからの抱負をお伝えします。

山岸一生が、今回の立憲民主党の代表選で枝野幸男さんの推薦人になった経緯

 もともと、私と志の近い仲間のあいだでは、西村ちなみさんを代表に推す声がありました。

 西村さんは政策に明るく、芯のある、素晴らしい政治家です。

 しかし、西村さんは今回の代表選には立候補しない決断をされました。

 政治家が自らの判断で決めたことですから、西村さんの決断を支持します。

 私、山岸一生が何よりも大切だと考えたのは、多様性を大切にする立憲民主党らしく「多様な候補者による代表選」を実現することです。

 報道でご存知の方も多いと思いますが「候補者が二人」しかいない代表選になる可能性もありました。

 しかも、議員の間に「模様眺め」の空気が強く、最初に立候補を表明した枝野幸男さんですら、推薦人集めが決して簡単ではない状況でした。

 枝野さんの挑戦を聞いたとき、私、山岸一生も、胸が震える思いがありました。

 その思いは、私たち「立憲民主党の結党の原点」にさかのぼります。

 2017年に枝野幸男さんが、逆境の中で、「旧立憲民主党」を立ち上げました。

 そのとき私は、居ても立っても居られない思いで、雨の新宿街宣に行きました。

 どんなに厳しい局面でも、常に市民・国民の立場に立って、まっとうな政治を目指す立憲民主党。

 枝野さんが立憲民主党を結党することがなければ、私、山岸一生が、政治の道に入ることもなかったと思います。

 枝野さんが再び立って「まっとうな政治」を目指すと決めたのであれば、私もできるだけのことをやりたい。

 そうした思いは、とても強くありました。

 その上で、「立憲民主党代表選」全体のことも考えなければなりません。

 「候補者が少なすぎる」代表選は望ましくない。

 できれば候補者が4人程度そろい、活発な議論が行われる代表選挙であって欲しい。

 まず、私、山岸一生は「必ず、どなたかの推薦人になる」ことを決めました。

 では具体的にどうするのが良いのか。

 そのために、志を同じくする先輩や、当選同期の仲間をはじめ、色々な方と話し合いを重ねました。
 
 皆さんに「わかりやすく」お伝えするために「単純化」して例を挙げれば、

「あなたときみと私の3人が、一人ずつAさん、Bさん、Cさんの推薦人になって、3人とも代表選に挑戦できるように、力を合わせよう」

「Aさんの推薦人はいま19人だ。まず、Aさんの推薦人になって、Aさんの挑戦を確定させよう。それから、Bさんの推薦人を集めよう。」

「自分の考え方はAさんに一番近い。でも、Aさんはもう20人の推薦人がいるので、あえてBさんの推薦人になろう」

「Aさんは推薦人が11人、Bさんは推薦人が9人集まった。このままでは二人とも挑戦できないので、話し合ってまとめられないか」

 といった話です。

 もちろん、「単なる数合わせ」ではなく、政策的な一致や、人間的な信頼は、大前提だということも、申し上げておきます。

 最終的に、私、山岸一生自身は、枝野さんが20人の推薦人を確保できるよう、名前を使っていただく
ことにしました。

 同様の理由で、泉さん、吉田さんの推薦人になった仲間もいます。

吉田はるみさんの立憲民主党代表選立候補について

 多くの皆さんが関心を持たれた、吉田はるみさんの立候補についても、私、山岸一生の思いをお伝えしたいと思います。

 まず、当選同期の仲間、東京都連に所属する仲間として、吉田さんが手を上げてくれたことに、私は誇らしく、頼もしく思います。

 上述の通り、私、山岸一生が何よりも大切だと考えたのは、多様性を大切にする立憲民主党らしく「多様な候補者による代表選」を実現することです。

 吉田はるみさんの挑戦の環境が整うよう、微力ながら全力を尽くしました。

 政治家同士の信頼に関わるので詳細を述べることは控えますが、良い方向で結果につながったと信じています。

 様々なやり方で、あるいは表には出られない形で、一緒に奔走してくれた多くの仲間がいました。

 最終的に、4人が土俵に上がれたことを私も本当にうれしく思います。

 ご提言をいただき、ご尽力をいただいたすべての皆さんに感謝申し上げます。

 ありがとうございます。

立憲民主党の代表選挙に山岸一生が思うこと

 もちろんまだ、立憲民主党の代表選は始まったばかりです。

 「4人が立候補できた」ことはゴールではなく、論戦のスタートにすぎません。

 私、山岸一生は枝野幸男さんの推薦人という立場ですが、多様性を大切にする立憲民主党らしく「4人の候補者による活発な議論」を期待したいですし、応援役、盛り上げ役として全力を尽くします。

 その上で、今回の立憲民主党の代表選はいくつかの課題が浮き彫りになりました。

推薦人制度について

 まず「推薦人」という制度です。

 推薦人が「20人の国会議員」というのは妥当なのか。
 現職国会議員ではない総支部長の皆さんが推薦人になれないのは妥当なのか。
 党員・協力党員・パートナーズの皆さんが参加できないのは妥当なのか。

 「推薦人を巡る調整」に尽力して改めて「推薦人」という制度について考えました。

候補者の多様性について

 そして、今回の立憲民主党の代表選は「候補者の多様性」という点で大きな課題があったと思います。

 「女性候補」というジェンダーの観点だけではありません。

 まず、立候補者の「地域」です。

 今回の代表選に立候補した4人(届出順。以下同様。)の選挙区は、

野田佳彦さん…千葉県
枝野幸男さん…埼玉県
泉健太さん…京都府
吉田はるみさん…東京都

です。

 立候補した4人中3人が首都圏、そして全員が大都市の選挙区の選出です。

 大都市以外の選挙区の候補者も立候補して、「地方の視点」についても各候補の考えを聞いて見たかったと思います。

 そして、立候補者の「当選回数」です。

 今回の代表選に立候補した4人の当選回数は、

野田佳彦さん…衆議院9回
枝野幸男さん…衆議院10回
泉健太さん…衆議院8回
吉田はるみさん…衆議院1回

です。

 大ベテランと1期目のみで、いわゆる中堅がいない。

 これは、旧民主党の頃を遡って「次のリーダー」を育ててこなかったツケが出たのではないでしょうか。

 端的な例を挙げれば、現在、立憲民主党には衆議院当選4回5回の女性議員が、一人もいません。

 「少ない」のではありません。
 「ゼロ」です。

 ベテランと若手はいるが、本来、政党の「中軸」となるべき世代の女性議員がいない。

 2012年の野党転落以降の厳しい経緯の中で、政治活動を継続し、経験を積むことができた議員が少ない。

 なぜそうなったのか。

 政党として、「女性候補者の発掘」だけでなく、「継続的な成長の場」をどう作ってきたのか。

 選挙のときに「フレッシュな女性候補なら有利だ」として、擁立して最初は応援する。

 しかし、その後は自己責任で、ともすれば「使い捨て」にするような過去はなかったか。

 もしそうした側面があったなら、この機会に考え直すべきです。

 立憲民主党が目指す真のジェンダー平等社会にふさわしい、人材育成のありかたを私、山岸一生は目指します。

 私、山岸一生は枝野幸男さんの推薦人ですが、全ての候補者の皆さんに、3年間をかけて、多様なニューリーダーを育てることも、ぜひ意識していただきたいと求めます。

 これも代表選で議論していかなければいけないテーマです。

山岸一生の決意

 そしてなによりも、私、山岸一生自身が、今回の代表選の経緯で明確に決意しました。

 政治の危機にあって、私たち立憲民主党の課題も浮き彫りとなりました。

 いずれ近い将来に必ず、私、山岸一生も立憲民主党の代表選に挑戦し、党のかじ取りに責任を持っていきたい。

 そのために、さらに政策を磨き、論戦を深め、仲間と競い合い高めあう。

 私、山岸一生の決意を皆さんにお伝えし、報告の結びとします。

 立憲民主党の代表選挙にぜひご注目ください。

 立憲民主党はあなたです。

立憲民主党 衆議院議員 山岸一生

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