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「持ち家」遠のく東京ロスジェネ

 みなさん、こんにちは。立憲民主党の山岸一生です。

目次

山岸一生の趣味~登山とサイクリング

 私、山岸一生の趣味は、登山とサイクリングです。

 「趣味」と言うほど行けているかと言われると、最近は自信がないのですが。

 先日、午前5時半に起きて、東京都八王子市の高尾山に登ってきました。

 高尾山には多くの登山ルートがありますが、台風19号の影響で1号路と6号路は閉鎖。

 帰りにケーブルカーを利用したら、車窓からも土砂崩れの跡が見えました。

 早い復旧を祈ります。

山岸一生の趣味~マンション

マンション研究が好きです

 実は、私、山岸一生には、もうひとつ趣味があります。

 それは「マンション」です。

 私は生まれてから38年間、集合住宅にしか住んだことがありません。

 「マンション」「社宅」「アパート」と、13軒の集合住宅を転々としてきました。

 そんな暮らしをしているうちに、マンション研究が楽しくなってしまいました。

 暇があれば、一日中「間取り図」を眺めていても飽きません。

 インテリア雑誌を見ながら間取りを妄想したり、道端に「オープンハウス」があったらのぞいてみたり、マンションの外装から値段をはじいたり。

 マンションに、とてもひかれます。

東京のマンション価格の高騰

 そんな私には、最近の東京のマンションの高騰がとても気になります。

 チラシで目にする価格も、東京23区では中古でも「1平米あたり100万円超」があたりまえになっています。

 この価格帯、5年ほど前は、東京でも都心の新築物件ものでした。

 それが今や、東京の郊外ですら平気で「60平米7千万円」といった値付けがされています。

 もはや東京23区は、サラリーマンが普通にマンションを買える街ではなくなってしまいました。

 そんなことを気にしていた時、東京の「住宅難」の一端を示すデータが、このほど公表されました。

 総務省が2019年9月30日に公表した2018年版の「住宅・土地統計」です。

 「空き家率が過去最高」といったニュースで目にされた方も多いと思います。

 今回、このデータを分析してみました。

 私が着目したのは、世代別の「持ち家率」です。

 統計は世帯主の年齢が5歳刻みで取られており、世代ごとの持ち家率が分かります。

 さらに、3回前の統計からさかのぼって、この15年間の変化を見てみました。

年齢別の持ち家率の推移

 グラフをご覧ください。

 全国的にも、どの世代でも、持ち家率は低下傾向にあることが見て取れます。

 その要因には、「持ち家志向」が弱まったことや、高齢化した親と同居している場合が多いことなどがあげられるでしょう。

 しかしその中でも、際立って減少率が激しい場所があるのに、お気づきでしょうか。

 「東京23区」の、「35~39歳」です。

 前回2008年、2013年ともに32%を維持していた持ち家率が、2018年は一気に26%と、6ポイントも低下しているのです。

 全国の「35~39歳」は2013年46%→2018年44%の2ポイント減ですから、大幅減は東京23区に顕著です。

 同じことの、見方を変えてみます。

 2018年の調査で「35~39歳」だった世代は、前回2013年の調査では5歳若いので「30~34歳」にあたります。

 2013年調査でのこの世代の持ち家率は17%です。

 つまりこの世代の持ち家率は、5年間で17%から26%に上がった。

 おおざっぱですが、5年間で同世代のうち9%が家を買った、と言っていいでしょう。

 30代は、住宅取得が最も活発になる時期です。

 ところが、この世代は30代半ばの5年間で9%しか家を買わなかった、と言うことになります。

 原因については詳しい分析を待ちたいと思います。

 しかし私自身この世代に属している一人として、就職氷河期に世に出た「ロスジェネ世代」の住宅取得の適齢期が、東京のマンションの高騰と重なってしまった。

 そのこととの関係を考えざるを得ません。

 2008年のリーマン・ショックで地価は下がりました。

 しかし、あの頃に家を買う決断をすることができたのは、恵まれている人だけです。

 景気が一息つき、やっと家を買おうとしたときには、アベノミクスによる円安で投機マネーが流れ込み、東京のマンションは大幅値上がり。

 もはや東京23区内には家を持てない。

 そんな多くの同世代の姿が、統計の向こうに透けて見えます。

 私は、持ち家「至上主義」ではありません。

 多様な住まいの形を応援したいと思っています。

 しかし、持ち家を取得し住み続けることができれば、賃貸マンションで家賃を「掛け捨て」するより、資産形成に役立つのは事実です。

 私たちの世代が資産形成のチャンスを失ったまま、数十年後にそれこそ「老後資金2千万円」の修羅場に放り込まれるような事態は、避けなければなりません。

 今なお住宅市場は巨大なマーケットですし、私たちにとって「持ち家」は人生最大のイベントです。

 しかし、やや先走っていえば、「サラリーマンが35年ローンで家を買う」モデルは終わりつつあります。

 これからの東京の住宅政策は、家を持たない人が多数派になることを前提に、組み立てなおしていく必要があります。

 具体的には、低所得者向けの良質な公営住宅の提供(現物給付)、増える空き家をリフォームして賃貸への転用を図る、といったことが考えられます。

 新しい時代の「住まいの安心」へ、そのために私たち「ロスジェネ世代」が先頭を切っていきたい。

 統計の推移を見れば、東京に暮らす私たちの世代は、恐らく、半数以上が「終の棲家」を持たないままでしょう。

 それでも安心できる住まい政策を、あなたと考えていきたいと思います。

あなたと山岸一生がお会いするイベント

 今日、2019年10月23日は、埼玉県新座市で、市民の皆さんとお話しさせていただきました。

 保守の方も、他の野党にシンパシーを感じている方もおられましたが、ご縁に感謝。

 ご期待いただけるように活動を続けていきます。

 明日、2019年10月24日は東京都杉並区で催しがあります。

 明日も、多くの方とお話しをして、ご縁ができることをお待ちしております。

山岸一生の編集後記

 今日のブログは東京の「持ち家」をメインにしました。

 私、山岸一生のブログやTwitterをご覧になっている方は東京の方が多いかとは思いますが、東京近郊以外の方にはわかりにくいものだったかもしれません。

 日本は、それぞれの地域に、特有の問題、課題があります。

 今日は「東京」という地域の問題を考えてみました。

 明日、2019年10月24日は、午後1時から、衆議院本会議で行われる「日米貿易協定」の質疑をTwitterで実況解説します。

 安倍首相も出席します。

 同時並行で、東京都江戸川区議会を解説します。

 国会と区議会の風景の違いが浮かぶように、お伝えしたいです。

 それでは、立憲民主党「つながる本部」のコミュニケーション担当の、山岸一生でした。

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