2019/10/25
みなさん、こんにちは。立憲民主党の山岸一生です。
目次
政権、末期症状あらわ
菅原氏辞任「危機管理」働かず
菅原一秀経済産業大臣(衆議院東京9区)が2019年10月25日、辞職しました。
今回の辞任は、これまでの閣僚辞任とは本質的に異なる、安倍政権の「終わりの始まり」を表しています。
菅原経済産業大臣は、2019年10月25日午前、安倍首相に辞表を提出しました。
「メロン疑惑」「香典疑惑」が相次ぎ報じられ、国会審議に耐えられないと判断したためです。
今回の組閣、私は2019年9月の時点で「極めて内向き」「お友達内閣の原風景」と書かせていただきました。
初入閣した菅原氏や萩生田文部科学大臣らは、これまで入閣できないそれなりの理由があった「問題児」。
それが安倍首相や菅官房長官に「近い」だけで、入閣する。
人物本位、能力本位の組閣をする力が失われている、と感じたためです。
まさに今日、その通りの結果となりました。
本来、幹部にしてはいけない人を「コネ採用」してしまい、失敗する。民間企業でもある話ですが、それをやってしまったのです。
私は、安倍首相の力が落ちていることの表れだと思います。
菅原前経済産業大臣は、安倍首相ではなくて、菅官房長官に近い人です。
首相の力が強ければ、周りが危ない人を推薦してきても、突っぱねることができる。
しかし首相の求心力が低下していくと、「ちょっと危ないな」と思っても、「菅さんを怒らせたくないな」と採用せざるを得なくなってしまう。
それが、この大甘人事につながったのではないでしょうか。
その後の対応にも問題があった。
問題が起きればすぐに切る、これが安倍政権の危機管理のポイントだったはずです。
2017年、今村雅弘復興大臣が「(震災が)あっちのほう(東北)で良かった」と発言したとき、首相はわずか1時間で首を切りました。
ところが今回、国会審議がいよいよ行き詰まるまで、首相は目立った対応を取れませんでした。
「菅案件」だったからです。
任命の甘さ、見切りの遅さ、どちらを見ても、今回の閣僚辞任は、これまでの辞任とは違います。
政権が本格的な末期症状、「レームダック」に入ったことを示しています。
さらに、「ポスト安倍」の筆頭だった菅官房長官も、この辞任劇は直撃します。
菅さんは菅原さんの「親分」だったのに、早いタイミングで引導を渡すことができなかった。
危機管理に失敗したのです。
自民党からも官僚からも恐れられてきた菅さんが、果たして本当に、次期政権を率いる能力があるのか。
自民党内でも、疑問が広がるでしょう。
「ポスト安倍」をめぐって動揺が走れば、駆け引きが加速し、政権はさらに弱体化します。
菅さんは権力維持に躍起になるでしょうし、そうなれば、強権ぶりへのさらなる反発は避けられません。
私は組閣時に、この内閣を「国民にとって不幸」と指摘しました。
今回の辞任を受けて、政権運営は、安倍首相にとっても菅官房長官にとっても、権力維持だけを目的とした「内向き」の度合いをさらに強めるでしょう。
許してはなりません。
菅原経済産業大臣の辞職をめぐり、「首相が更迭を決断」という解説が出始めています。
失策を「英断」で覆い隠す虚飾は、この政権の常套手段。
菅原さんは、遅かったとはいえご自分で幕を引いた。
「政治家の決断」です。
菅原さんの刑事責任、政治責任はとことん追及すべきです。
ですが、それに便乗して「水に落ちた犬を叩く」政権の狡猾さこそ、私は許せない。
野党であっても。
安倍政権が「あいつはひどいやつだから、こっちから切ったんだ」という無責任な「英断ストーリー」を作ることにも、菅原さんの責任以上に監視の目を向ける必要があると思います。
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私、山岸一生はこのほど立憲民主党「つながる本部」コミュニケーション担当に就任しました。
立憲民主党「つながる本部」コミュニケーション担当として、政治の動きについて様々な形でレポートしていきます。
「山岸一生新聞」も、続けます。
一日も早い政権交代を目指し、あなたと「つながる」活動をしていきます。
昨夜は、東京都杉並区議の山本明美さんの茶話会でお話しをしました。
「『理念』でつながる野党は100のうち99一緒でも、1つ違えばケンカしてしまう。『利権』でつながる安倍政権は100のうち99違っても、1つ同じならまとまっちゃう。私は粘り強くつながっていきたい」
100すべて一緒でなくても、共有できることを1つずつ増やして、地道に輪を広げていきたい。
2019年10月31日・木曜日・午後7時から、立憲民主党・衆議院東京2区総支部長の松尾あきひろさんの勉強会でお話しをします。
テーマは「メディアと政権」です。
会場は、東京都文京区の「本郷三丁目レンタルスペースAlbo 3階 セミナールーム」です。
予約制になっています。参加費用は100円です。
詳細は、立憲民主党・衆議院東京2区総支部長の松尾あきひろさんのウェブサイトをご参照ください。
今日の東京は、大変な大雨でした。
先日の台風で大きな被害を受けたばかりの千葉県でも、またかなりの雨量があったようです。
私がこのブログの記事を書いている今は、東京の雨は止んできました。
ですが、雨雲は茨城県、福島県、宮城県と進んでいく予報です。
いずれも、つい先日の豪雨で大きな被害があった地域です。
被害が拡大しないことを願うばかりです。
それでは、立憲民主党「つながる本部」のコミュニケーション担当の、山岸一生でした。