2020/10/26
みなさん、こんにちは。
立憲民主党で、衆議院東京都第9区・東京9区で活動している山岸一生です。
目次
2020年10月26日、臨時国会が始まりました。
この間、安倍政権から菅政権への移行から1か月あまりが経っています。
安倍政権とは何だったのか、菅政権はどこへ行こうとしているのか。
この1か月で見えてきた断片から考えると、両者の「対照的」な姿が浮かびます。
新聞記者・山岸一生が、あの国民的アニメのキャラクターになぞらえて、解説します。
日本学術会議をめぐる任命拒否問題で、菅総理は「詳しく説明しない」という態度を一貫させています。
任命拒否の基準を明らかにしないことによって、自由な研究の委縮効果を狙っているのは明らかです。
もし安倍政権であれば、安倍総理が過剰反応ともいえる答弁を行い、国会でも「レッテル張りですよ!」と叫んだことでしょう。
しかし菅政権は、対照的。
ひたすら「無視」「黙殺」です。
菅政権のスタイルには、いじめのような陰湿さが感じられます。
政策決定のプロセスも、両者は好対照です。
安倍政権の強引な意思決定には問題がありましたが、少なくとも、総理と周辺チームによるリーダーシップは明確でした。
一方で菅総理は、ごく少数の民間ブレーンの意見を、うのみにしているように見えます。
個々の政策は見えても、菅総理の国家ビジョンが見えません。
さらに、総理の下で意思決定に関与するメンバーも対照的です。
安倍政権では今井秘書官、長谷川補佐官ら経済産業省系の官邸官僚が官邸を牛耳りました。
彼らの献策は、総じて「イケイケ」「パリピ」「バブル」という言葉が似合います。
アベノミクスの実態はさておき、7年以上もの間、世の中を「躍らせ続けた」のは事実です。
一方で菅政権の主要メンバーは杉田副長官、和泉補佐官を中心とした「旧内務省」系です。
旧内務省は戦前の主要官庁であり、警察、自治、建設、厚生などを束ねた巨大組織でした。
経済産業省(や、その前身である商工省)のDNAである「イケイケ」の対極にあるのが、内務省でした。
自らは黒子にとどまり、静かに国民生活を「管理」する。
こんな発想の「内務省政権」になっていくなら、かじ取りを間違えると、陰湿な全体主義的管理国家に傾く危険をはらんでいます。
中枢メンバーの入れ替えだけでなく、彼らとの付き合い方も対照的です。
安倍総理は、「お友達」をとことん守りました。
そして森友・加計問題を引き起こし、公務員の命まで失わせました。
一方、菅総理の人づきあいは、より慎重かつドライです。
自分にとって有利な献策を持ってくる限りは重用するが、不要になればすぐに切る。
人事への態度ではっきりしています。
過剰・独演
リーダーシップ型
イケイケ(経産省型)
ウェット
無視・黙殺
ブレーン追従型
管理(旧内務省型)
ドライ
さて、以上のように安倍政権と菅政権を対比してきて、私、山岸一生には、国民的アニメ「ドラえもん」のあるキャラクターが浮かびます。
ジャイアンとスネオです。
ジャイアンは、強引で身勝手にふるまうが、子どもたちに娯楽も提供します。
時に暴力をふるうが、友達にすればこれほど心強い味方もいません。
スネオは違います。
何を問われても「僕は知らない」「のび太が悪い」で論点をずらして押し通す。
正面からけんかせず、陰で告げ口をして、不要になった者は切っていく。
ジャイアンのような率直さはなく、狡猾で陰湿です。
2人とも、のび太や空き地の子どもたち=私たち国民にとっては、リーダーにしてはいけない人たちだと思います。
だが、あえて「どちらか」と言われれば、ジャイアン政権のほうが、まだ愛嬌があります。
スネオ政権は暗いだけで、希望や明るさがありません。
私、山岸一生は、政治においてまず大事なことのひとつが、明るさだと思います。
希望を示し、今より良い明日のイメージを描き、ともに実現していくこと。
菅政権がいかに改革を唱えたところで、やはりこの暗さ、陰湿さを捨て去らない限り、国民の協力を得ながら政策を前に進めることは困難でしょう。
特に、コロナ危機から脱するために大胆な改革を前に進めるべき今だからこそ、なおさらです。
臨時国会では、早くも露呈しつつある、この「スネオ政権」の実態を、私たち野党は明らかにしていきます。
しかし、揚げ足取りだけだったら、私たち自身が「スネオ野党」になってしまいます。
「スネオ政権」でもなく、「ジャイアン政権」に戻るのでもなく、それらに代わる明るく夢のある、いわば「ドラえもん政権」を、私たち野党は目指します。
この国会を通じて、暮らしを守るための提案を前に進めていきます。
どうぞ、あなたの声を、立憲民主党と山岸一生にお寄せください。
立憲民主党で、衆議院東京都第9区・東京9区で活動している山岸一生でした。