2024/02/19
みなさん、こんにちは。
立憲民主党の衆議院議員(衆議院東京9区・東京都練馬区西部選出)の山岸一生です。
目次
本日、立憲民主党は盛山正仁文部科学大臣に不信任決議案を提出しました。
私、山岸一生も決議案の提出者の一人です。
先日来の国会質疑において、盛山文部科学大臣は旧統一教会の関連団体から推薦状を受けたり、選挙支援を受けたりしていたことが明らかになりました。
皆さんご存知の通り、文部科学省は旧統一教会の解散命令を請求しており、これから裁判所で審理が進められます。
旧統一教会と密接な関係にある盛山さんが宗教法人を所管する文部科学省のトップであることは、これからの裁判所の審理で国民の皆さんからどのように見えるでしょうか。
また、先日来の国会質疑において、盛山文部科学大臣の答弁は、記憶が消えたり、蘇ったり、都合の良いところだけ記憶が鮮明だったり無くなったり、完全に迷走していると言わざるを得ません。
以上から、我々立憲民主党は、盛山文部科学大臣の不信任決議案を提出しました。
これに伴い、今日、2024年2月19日・月曜日午後の予算委員会は流会となりました。
私、山岸一生も質問に立つ予定で、皆さんにご覧いただくことを呼びかけていたのにキャンセルになってしまったことをお詫びします。
この通常国会では、自民党の裏金問題の徹底解明に取り組んでいます。
これは「単なるスキャンダル・あら探し」ではありません。
自分たちのお金を法令に則って適切に処理できない与党自民党が、国民の皆さんのお金を適切に処理できるのか、という根本的な問題です。
しかし、入念に準備をして質問しても「のれんに腕押し」の、ひどい答弁ばかり。
まだまだ自分の力不足を実感しますが、「ここが正念場だ、政治を変える勝負所だ」と誓って進んでいきます。
ただ正直な気持ちを言うと、国会で自民党の裏金の議論を続けている間に、「私たちは、一体なんの話をしているのだろう」と感じることがあります。
何千万円、何億円という巨額の裏金、闇金の話が、あたりまえのように飛び交っている。
この政治の世界そのものが、なにかおかしいのではないか、はっきりいって「狂っている」のではないか——。
例えば、裏金をめぐる事件では、「3,000万円の立件基準」なるものがまことしやかにささやかれています。
裏金が3,000万円以上なら摘発されるが、2,999万9,999円なら摘発されずに逃げ切れるのだそうです。
明示的ではないにせよ、こうした「目安」「基準」というものは、確かにあるのでしょう。
衆議院予算委員会でこの基準が話題に上ったとき、私の後ろにいたとある自民党のベテラン議員から、こんなヤジが飛びました。
「昔は1億だったんだよ!厳しくなってるじゃないか!」
このヤジを聞いたときの私、山岸一生の感想はひと言です。
「おかしくない?」
「昔は立件基準が1億だったのが3千万円に厳しくなった、だからよいじゃないか。」
記録には残らない「ヤジ」にこそ自民党議員の「取り繕わない本心」が表れていると思います。
自民党ベテラン議員のヤジの感覚そのものが、市民感覚、一般常識からかけ離れたものと言わざるを得ません。
松野前官房長官の官房機密費問題も、同様です。
昨年、2023年12月14日に更迭された松野官房長官(当時)が、その直前に4,660万円の官房機密費を自身に支払っていた事実が明らかとなりました。
確かに、「金額そのもの」が平均的なものだから問題無い、という考え方もあると思います。
しかし、私、山岸一生は、本来、更迭される直前の松野氏は、もはや「国家機密に関わる機微な支出を行う資格」は無く、後任の林官房長官に引き継ぐべきだったと考えます。
私、山岸一生は、2月13日の衆議院予算委員会で林官房長官に「着任した時、月間1億円の予算が5千万円しか残っておらず、おかしいと思わなかったのか」と質問しました。
残念ながら、林長官からは形式的な答弁しかありませんでした。
衆議院予算委員会でこの質疑をしていたとき、私、山岸一生の胸には、こんな思いが去来していました。
「3千万円なら立件されないでセーフ」「5,000万円が消えた」と言った話が、あたりまえに飛び交うこの政治の世界とは、いったい何なのだろうか。
先日、このような報道がありました。
兵庫県で、学校の校長先生が、盗みを働いて懲戒免職になりました。
この「盗み」の中身というのは、コンビニのセルフサービスのコーヒーのサイズをごまかしたこと。
Mサイズ(110円)のコーヒーを買って、Lサイズ(180円)のボタンを押して、多く注いだ。
この差額の70円を3回、計「210円を盗んだ」というものでした。
「この処分が重すぎるか適正か」の議論は、別の機会にします。
私、山岸一生があえてこの記事で取り上げたのは「日本に暮らす私たち勤労者や生活者は、こうした倫理観の中で生きている」というあたりまえの事実を確認したかったからです。
たとえ100円でも200円でも、盗んではいけない。長年勤めあげた仕事も、退職金も、社会生命も失ってしまう。
ちょっと息苦しいと感じる面もあるけれど、まじめに生きる人がきちんと報われる社会。
これが、私たちの住み、守ってきた社会です。
でも、政治だけが、けた外れの例外。政治家だけは、違法行為やり放題でおとがめなし。
片や210円で職も退職金も社会生命を失う校長先生。
片や30,000,000円で罪を逃れる政治家。
ゼロが五つも違います。
これで、公正な社会と言えるのでしょうか。
私、山岸一生は、今の政治に最も必要なのは「市民常識、生活者目線」だと思います。
50年前に、菅直人さんの初当選の時のキャッチフレーズが「政治に市民常識を!」だったと聞きました。
この50年前の感直人さんのキャッチフレーズは今も色あせることなく、むしろいっそう、求められていると思えてなりません。
その意味では、もちろん、私、山岸一生自身も、気を付けなければいけません。
国会で「永田町ルール」に染まっていないか。
立憲民主党の中で「ムラ社会のおきて」に忖度していないか。
国会議員、衆議院議員である私が奉仕すべきは市民・国民、そして私、山岸一生を国会に送り出してくださった地元練馬の皆さんです。
私、山岸一生は「市民常識」に照らして、おかしいことにはおかしい、と言い続けます。
その先に、まっとうな政治があると信じます。
あなたの声をお寄せください。
立憲民主党は、あなたです。
衆議院議員(立憲民主党・東京9区・東京都練馬区西部選出)山岸一生