2019/10/17
こんにちは、立憲民主党の、山岸一生です。
目次
私、山岸一生が、Twitterとブログで臨時国会の実況解説を始めてから、多くのご意見をいただきました。
「分かりやすくて助かる」というお褒めの声もあれば、「立憲民主党の宣伝ばっかり」というお叱りもいただきました。
ありがとうございます。
でも声の「内容」よりも、私が驚いたことがあります。
それは、私、山岸一生が「一人で細々とやっている国会の実況解説が、これほど多くの方に見ていただけた」という「事実」そのものです。
「国会なんてつまらない」「いつも同じ話ばかり」
こんな声、よく聞いてきました。
でも、国会の実況解説をして、反響をいただいて、思いました。
「それは違う。ちゃんと伝えれば、ちゃんと読んでもらえる。私たちは、「つまらない」と思いこまされていただけだ。あるいは、「つまらない」としか思えないようなニュースを見ていただけだ。」
国会って、誰のものでしょう。
国会議員のものでしょうか、政党のものでしょうか。
そうではない。日本国憲法で「主権者」と定められた、あなたや私、私たち一人一人のものです。
でも現実には、私たちと国会の距離、すごく遠くなっています。
ニュースでも、国会報道はパターン化されています。
1.野党が質問して、2.総理が答える、3.記者がコメントして、はい終わり。
コメントも、この三つぐらい覚えておけば、だいたいできちゃいます。
1.「与野党の攻防が続いています」
2.「野党の攻撃は不発に終わりました」
3.「論戦は深まりませんでした」
野党も、このパターンにはまるように、質疑を組み立てたくなる気持ちがある。
そのことも否定できません。
そして私たちは、「野党は批判ばっかり」「国会なんてつまらない」と思っている。
紋切り型の見方に慣れてしまって、「また同じこと」、そう思い込まされている。
「もったいない」。
私は、そう思います。
国会は、あなたや、私、私たち一人一人のものです。
本当は、国会にはもっと豊かな議論がある。
国会には、私たちの役に立つ情報がある。
知っていると「お得」なネタがある。
では、逆に、私たちが国会のことを「つまらない」と思って、「お得」になるのは誰でしょうか?
あなたはどう思いますか?
国会の大きな役割は、政府を監視すること。
でも国民が国会に関心を失えば、国会がどんなに「監視」しようとしても、政府は「そんなこと国民は興味ないですよ」と言うでしょう。
立憲民主党ですから、この一節を引用してもいいでしょう。
「どこかの国の大統領が言っていた(曲解して)声を上げない者たちは賛成していると…」
国会が政府を「監視」しようとしても、国民が「国会はつまらない」「野党は批判ばっかり」「また同じこと」と思って声を上げなければ、政府に「そんなこと国民は興味ないですよ、賛成していますよ」と言われてしまう。
それで「お得」になるのは、政府です。
政府が私たちの税金をおかしなことに使ったり、私たちの権利を不当に制限したりしても、国民が国会に関心を失えば、国会を恐れる必要はありません。
結局、損をするのは私たちです。
私は新聞記者として、政治の記事を書いてきました。
告白すれば、国会について、字数が限られ、締切時間におわれる中で「紋切り型」の記事を書いたこともあります。
私は、国会を「つまらなく」してきた側の一人だった、と言わなければなりません。
さらに言えば、政府を「お得」にし、私たちに損をさせてきたのかもしれない、とも。
だからこそ、反省を込めて言います。
私たちはもっと国会を語っていい、もっと文句を言っていい、もっと参加していい。
私たちは、国会をもっと使い倒していい。
そこで私は今、記者でも議員でもない、ただ一人の有権者としてトライします。
一人でも多くの方に、国会をもっと面白く、もっと身近に感じてもらいたい。
一人でも多くの方が「国会をもっと自由に、もっと面白く見る」。
それが国会に力を与え、政府をコントロールし、私たちの「お得」につながる道だと信じます。
そんな思いで、これからも、全力で国会を「つだり」ます。
今日も国会は審議がありましたが、実況解説はお休みし、スコップを持って泥かきに行ってきました。
途方もない災害に立ちすくむ気持ちもありましたが、まずは自分にできることから。
八王子市・高尾でお宅の泥かきをお手伝いしてきました。
乾くと粉塵が飛ぶので、早めに除去したい。
八王子市は立ち上がりが早く、ボラ受け入れ3日目。
それでもまだまだ人手が足りません。
週末に向け全国各地の被災地でボラセンが開き、情報も増えると思いますが、東京の方はぜひ地元にもお力を。
家を出るときにうっかりしていて、窓を開けたままにしてしまいました。
帰宅すると部屋がとても寒くて自分の失敗に気づきましたが、寒さと同時に、部屋にはなんともいえない金木犀のいい香りが満ちていました。
もちろん、防犯上は大問題で私の失敗で、猛反省なのですが、泥かきで疲れた私をいい香りで迎えてくれた金木犀に、疲れも和らぎました。
それでは、立憲民主党の山岸一生でした。