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衆議院予算委員会実況中継・2020年2月3日

 みなさんこんにちは、立憲民主党・衆議院東京都第9区総支部長(衆議院の、東京9区(練馬区)の、立憲民主党の立候補予定者)の、山岸一生です。

目次

辻元清美さんの質疑を実況中継しました

 今日行われた衆議院の予算委員会。

 スケジュールの都合で全てはお伝えできませんでしたが、立憲民主党の仲間の辻元清美さんの質問を、短時間ですがTwitterで実況解説しました。

 辻元清美さん、長く国対委員長として「裏方」に徹しましたが、昨秋に前線に復帰。

 安倍総理も「辻元さんに謙虚で丁寧になったと評価頂けるよう努力したい」とコメントしていましたね。

 有言実行の質疑を期待します。

 なお速記の性格上、発言の趣旨は押さえていますが、一言一句正確ではありません。

 また漢字表記などの誤字がある場合もあります。

 ご理解の上、ご覧ください。

政治資金収支報告書の記載について

 衆議院予算委員会です。

 立憲民主党の辻元清美さんが、「桜を見る会」の前夜祭について安倍総理にただしています。

辻元さん「『安倍方式』でホテル領収証を1人1人に渡せば、(政治資金収支報告書に)不記載でも違法ではないということですね。日本中の自治体議員も国会議員もやってもOKですよと、太鼓判押してください」

安倍総理「解釈は総務省で行っている」

高市総務大臣「政治団体の収入・支出でない場合は、記載の必要はない」

辻元さん「総理のそれが通るんだったら、(ほかの議員も)やりましょうよ。そういうことって総理おっしゃいましたよね」

安倍総理「(辻元)議員はお詳しいかもしれないが、今の解釈は間違いだ。後援会に入金があって損益が出た場合は当然(報告が)必要だ。例えば私は地元で『新春の会』をやっており会費を取る。これは後援会に会費を入れて領収証を出しているから、収支はイコールだが報告書に載せている」

安倍総理「今回(「桜を見る会」前夜祭)は収支は発生していないが、(お金を)後援会に入れておらず、ホテルニューオータニの領収証は職員立ち合いの元、渡している。契約主体である参加者に渡しているから、後援会自体には収支は発生していない。その状況においては全く問題ないということにおいて、一般論として大臣から答弁した」

辻元さん「同じですよ、パーティーも前夜祭も。それは脱法行為と言うんですよ。なぜ前夜祭だけ、区別したんですか。これは総理しか答えられない」

 棚橋予算委員会委員長、高市総務大臣を指名。
 これには紛糾します。

辻元さん「これは総理でしょう。総理でしょ。総理しか答えられないじゃないですか。高市大臣は主催ですか」

辻元さん「なぜ『前夜祭だけ別方式か』と聞いたんですよ。なぜ総務大臣を当てる。今の委員長のしきりだと、ちゃんとした答えを得ることができない。私も真剣にやってんだよ。委員長反省して」

棚橋委員長「今から総理に答えて頂く」

辻元さん「なぜその前に総務大臣を当てる。『桜』になったら異常な運営だ」

辻元さん「なぜ桜を見る会だけ違うやり方をしたのか。(報告書に)載せればいいじゃないか。それが法の趣旨ですよ」

安倍総理「他のは全部載せているとの発言だが、そんなことはない。例えばで。後援会が割り勘で払ったものは載せていない。すべての政治的会合において載せるものではない」

辻元さん「総理は『こうすれば脱法ができる』と言っている。そういうことだよ。みんながこれをやったら日本政治どうなりますか。オータニで3千円でやった、(政治家側が実際の費用との差額を)補填してるかもしれない、(でも報告しなければ)分からないんですよ。総理が範を示す。何百人のパーティーと同じじゃないですか」

会費の「5千円」について

辻元さん「安倍さんの事務所だから『いちげん』じゃないから信頼があるから5千円になった、ということでよろしいですね」

安倍総理「(信頼があるからとの国会答弁は)考え方として申し上げた。(パーティの参加者の)800名の多くが(ホテルニューオータニに)宿泊していることにかんがみ、そうした金額となっている。あくまでも事務所は仲介をした」

辻元さん「私が参加者だったら、帰りに『普通は5千円じゃ食べられないよね。やっぱり安倍さんを応援してよかった』(と思うだろう)。これ買収じゃないんですか?ホテルニューオータニも、ディスカウントしたら、寄付の疑いをもたれる」

辻元さん「だから、そういうことがないように、大きな会などは報告書にきちんと記載をする」。

 辻元さんは、そのうえで提案します。

辻元さん「訂正して追加記載したらどうですか?」

安倍総理「参加者は私に寄付したわけでないから寄付でない。収支は発生していない。ホテル側の金額を参加者が支払った」

 安倍総理は辻元さんの提案を拒みました。

辻元さん「(ほかの閣僚も)みんなきちんと(政治資金収支報告書に)書いてますよ。総理だけが変なことやっている」

安倍総理「(前夜祭のあり方は)事務的に事務所で決めたことですが」

 総理が口にした「事務所」について、辻元さんが迫っていきます。

辻元さん「事務経費はどこが負担しているのか」

安倍総理「通常の後援会会員との連絡の一環であると考えている」

辻元さん「どこにも事務経費らしきものが見当たらないんですよ。全部まとめて事務所経費にしている。2015年だけはそれも見当たらない」

安倍総理「当然事務所費として計上している」

領収証

 話題は「領収証」へ。

 ネットに出ている、というアレです。

辻元さん「総理の唯一の砦は領収証。『渡している』と。私が総理だったら、疑われたら、事務所で電話かけまくって領収証かき集めて『ほら見ろ』と。なぜ事務所でやらないのか。総理の答弁情けなかったですよ。ネットに出てるでしょと」

辻元さん「これも総理としていかがか。ネットのフェイクとか、私自身も偽造写真載せられた」

 画像や動画すら捏造する『ディープフェイク』。

 政治や選挙に与える影響が深刻になっています。

辻元さん「ネットに掲載されている、との答弁しかできないのか。ホテルに要請してください」

安倍総理「領収証の件、何回も答弁している。規正法上は一切問題ない。脱法との指摘も当たらない」

 辻元さん、ここは食い下がります。

辻元さん「私は総理大臣を信用できる国になりたいんですよ!」

 それでも、

安倍総理「契約主体は参加者だ」

 安倍総理は、同じ答弁を繰り返しました。

辻元さん「みんながこういうやりかたで(政治資金収支報告書に記載せずに)何千人ものパーティーやり出して、いいんですか。政治の信頼性の問題になる。だから総理、改めると」。

 そして、最後の質問へ。

辻元さん「領収証かき集めて、次の委員会に出して」

安倍総理「(領収証の)存否を明らかにしろと。間違いなくある」

辻元さん「だから、(領収証を)持ってきてって」

安倍総理「私が後援者に指示あるいは依頼するものではない」

まとめと分析

 今日の質疑が終わりました。

 辻元清美さんの質疑のポイントをまとめます。

政治資金収支報告書の記載について

辻元さん「前夜祭だけ収支報告しなかったのは脱法ではないか」
安倍総理「地元の『新春の会』などは収支を報告している」
辻元さん「では『桜を見る会の前夜祭』だけ、なぜ報告しなかった」
安倍総理「他を全部載せているということではない。『新春の会』は例えば、で。後援会で割り勘で払ったものは載せていない。すべての政治的会合において載せるものではない。

山岸一生の分析と指摘

 安倍総理が言っていることは、「『桜を見る会の前夜祭』は、居酒屋で割り勘で飲んだのと同じ」という説明です。

 そうした論理をまさに「脱法」だと辻元さんは言っているのですが。

会費の「5千円」について

 続けて5千円の問題。

 安倍総理は「いちげんではないから」との趣旨の答弁を、軌道修正しました。

安倍総理「『考え方』として申し上げた。価格はホテルが設定した。後は推測するしかない。」

山岸一生の分析と指摘

 従前の答弁だと「安倍さんのおかげで安く食べられた。ありがたい」となってしまいますからね。

 安倍総理は答弁を修正はしたが、真実はどうか。

領収証

 最後に領収証問題。

 安倍総理は、あくまでも提出する構えはなし。

安倍総理「私が後援者に指示・依頼するものではない」

山岸一生の分析と指摘

 ここは、辻元さんの反論が印象的でした。

 ネットにフェイク画像が出回っている現状を指摘し、「ネットに出ているから」という理由は、情報分析能力が問われる総理として危ういのではないか、との指摘です。

今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。

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