2020/02/17
みなさんこんにちは、立憲民主党・衆議院東京都第9区総支部長(衆議院の、東京9区(練馬区)の、立憲民主党の立候補予定者・立憲民主党の公認で、衆議院東京9区に立候補し、候補者になる予定)の、山岸一生です。
目次
2020年2月17日、衆議院予算委員会の質疑を実況解説しました。
速記の性格上、発言の趣旨は押さえていますが、一言一句正確ではありません。
また漢字表記などの誤字がある場合もあります。
ご理解の上、ご覧ください。
問題になっていた、野党共同会派の辻元清美さんへの「意味のない質問だよ」との安倍総理のヤジ。
安倍総理は、朝の予算委員会冒頭で、ヤジを謝罪しました。
議論は、これを受けてスタートします。
辻元さん「(予算委員会冒頭に安倍総理から)謝罪がありました。個人の問題ではなく、行政府の長として、立法府への謝罪であると受け止めました」
辻元さん、謝罪を受け入れる考えを示しました。
危機が広がる中での貴重な質疑時間です。改めて謝罪を求めることはしないようです。
辻元さん「総理、安保法制の時に(ヤジで)謝罪したの覚えていますか。『不規則発言に関し、重ねてお詫び申し上げるとともに、真摯に対応する』と。またなんですよ」
辻元清美さんは、嘆息して続けます。
辻元さん「私ごときの発言に自分を抑えられなくてたびたび憤慨する総理では、危機対応大丈夫かしら。心底心配しています」
辻元さん「歴代13人の総理大臣とこの場で議論してきた。でも、ヤジを飛ばしまくる総理大臣は初めてだ。(私は)はっきり言うし、嫌なこともあるかもしれない。野党が行政の監視をしなくて誰がするんですか。桜を見る会も。石破さん、がんばってや」
後ろを振り返って、自民党の石破茂さんに突然のエールです。
辻元さん、ヤジ問題は引っ張らずに、桜を見る会の議論へと入っていきます。
前夜祭会場となった全日空ホテル(ANAインターコンチネンタルホテル)に問い合わせた結果を紹介します。
辻元さん「(質問)『宛名空欄で領収証を発行したことはあるか』(ホテルの回答)『ございません。弊ホテルが宛名空欄で領収証を発行することはない』。総理答弁と違う」
ホテル側の証言が出てきました。
安倍総理「全日空(ホテル)側は宛名なしの領収書を発行したことで間違いない」
辻元さん「パーティー・宴席全てについて問い合わせている。総理の3回の前夜祭も入っている。(全日空ホテルは)請求明細書を『発行している』、領収証(については)『宛名のないものは出しません』と言っている」
安倍総理「安倍事務所についてどうだったかお問い合わせを頂きたい」
安倍総理が言うには、「辻元さんの調査は宴席一般についてであり、自分の前夜祭は特別だった」というわけです。
辻元さん、さらに迫ります。
辻元さん「(質問)『主催者が政治家及び政治家関連の団体であることから対応を変えたことはあるか』。(ホテルの回答)『ございません』」
これには、予算委員会の議場がどよめきます。
辻元さん「総理、ごらんになったらどうですか。どうぞ」と全日空ホテルの回答を示します。
ホテルは空欄の領収証は出さない→安倍事務所は特別だ→特別扱いはしていない。
詰将棋を見るようです。
辻元さん「(これまでの答弁が)根底から覆ると思いますよ」
辻元さん、全日空ホテルから見積書が本当に無かったのか、空欄の領収証は本当に出されていたのか、午後の予算委員会までに調べるよう求めます。
安倍総理「このあと、先方に、事務所から当たらせたいと思う」
安倍総理は、調査を約束しました。
続けて、国民民主党の岡本充功さん。
岡本充功さんは、医師の資格をお持ちの国会議員です。
岡本さん「新型コロナウイルスについて、政府の対応が適切だったか。」
安倍総理「今までに経験したことがないことが起こりうる。起こりうる中でどういうことが起こるか想定しながら前もって先手先手で対応する」
岡本さん「想定通りでしたか?」
ここで加藤厚生労働大臣が手を挙げ、岡本さんが抗議します。
岡本さん「安倍総理の見解を聞いている。全体の対策本部長なんだから」
安倍総理「想定は行ってきた。大きな人数をどのように対応するか、まさに新たな事態だ。その中でどういうことが起こりうるか想定しながら、先手先手で対応してきた」
安倍総理は、「後手後手」を打ち消すかのように「先手先手」を繰り返します。
岡本さん「疫学的に感染経路が追えない患者は何人いか」。
岡本さん、不安を広げているポイントを質問します。
加藤厚生労働大臣「とらえ方にもよる。かたまりで見ると、一昨日には『五つ』と申し上げて、その後いくつか増えているが、調査中で断定的なことは申し上げない。それぞれも必ずしも分かっていない。大体そのぐらい」
岡本さん「『だいたい』って、そんなあやふやな話じゃなくて」
加藤厚生労働大臣が使った言葉「いくつか」「分かっていない」「だいたい」。
これらは、緊急時において、できるだけ避けるべき言葉ではないでしょうか?
「政府はもう実態を把握できていない」というメッセージになってしまう。
岡本さん「後手後手に回ると五輪にも影響する。国際社会からボイコットされたら一大事。危機感をもって、野党の意見も聞いて対策を」
安倍総理「五輪成功はオールジャパンで取り組む。感染を防ぐ、政府全体、与野党の壁を越えて一致協力して対応したい」
ぜひ「意味のない質問」と言わず、有言実行を。
野党共同会派の辻元清美さんと岡本充功さんの質疑が終わりました。
辻元さんは、あえて自らへの謝罪を蒸し返さず、詰将棋のような質疑で、安倍総理にホテルの領収証を巡って再調査を確約させました。
岡本さんは、新型肺炎で政府の揺れをあぶりだしました。
どちらも、不安が漂う中で、緊張感のある質疑でした。
短時間でしたが衆院予算委員会の実況解説をお届けしました。
私たちの不安に応える国会へ。
これからも随時お届けてしていきます。
今日もありがとうございました。
衆議院予算委員会、午後の質疑が行われています。
野党共同会派の小川淳也さんが、午前中の辻元清美議員の質問をリレーしています。
「前夜祭」を巡る、ANAインターコンチネンタルホテルの回答について。
安倍総理「私の事務所から、ANAホテルに連絡して確認した。辻元議員には“一般論”で答えたもので、個別案件は営業秘密のため含まれていない」
安倍総理「領収証は、一般的に宛名は『上様』として発行する場合があり、夕食会でも『上様』としている可能性がある、とのことでした」
このわずか2時間前、「宛名なしの領収証を発行したことで間違いない」と答弁していた。