2022/05/08
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皆さん、こんにちは。立憲民主党・東京都9区選出の衆議院議員、山岸一生です。
ブログの更新が少々久しぶりになってしまいました。
もう少しブログの更新も増やしたいと思います。
現在、「経済安保」法案の参議院における議論が大詰めを迎えています。
私、山岸一生は、法案を所管する内閣委員会の一員として、衆議院での議論に参加してきました。
この「経済安保」法案をめぐるメディアの報道を見ていて、国会現場での感覚と「ズレ」を感じて
きました。
そのズレとは、「報道の立ち上がりが遅すぎる」ということです。
この法案が衆議院内閣委員会に付託されたのは3月17日。
4月6日に内閣委員会で採決され、4月7日に衆議院を通過しました。
一方で、例えば朝日新聞デジタルが「経済安保」という連載を始めたのは4月1日。
すでに衆議院での議論は終盤でした。
また、ある有識者グループから提言をいただいたのは採決直前で、すでに立憲民主党の法案審査は終わっ
た段階でした。
こんなこともありました。
私自身、衆議院内閣委員会で「経済安保ビジネス」の闇をえぐる質疑を何度も行いました(質疑の模様は衆議院のウェブサイトからご覧いただけます。例えば3月25日の衆議院内閣委員会の審議はこちら。)。
しかし、その時点で取材に見えたメディアは1社のみ。
法案が衆議院を通過した後、メディア4社の記者の方から「あの質疑について聞かせてほしい」と取材を
いただきました。
取材をいただくことは大変ありがたいのですが、「もっと早くに注目してくれていれば…」との思いはぬぐえません。
皆さんご存知のように、私は新聞記者から衆議院議員になりました。
こうして、新聞記者から国会議員になった私が、一つの法案の審議につぶさに関わってみて思うのが、「リアルな法案審議の戦いの流れと、報道や世論の関心の盛り上がりに、大きなタイムラグがある」という事実です。
正直に言って、私も記者であったころには、このズレに気が付かなかった。
衆議院議員となって、法案審議にとことん関わってみて、初めてわかりました。
とはいえ、ただズレを嘆いても仕方ありませんし、現場の記者に「不勉強」と言ってみても何も変わりません。
問題は、この“ズレ”をどうすれば減らせるのか。
言い換えれば、いかにして、早い時期から、現場の記者や世論に関心を持っていただけるのか。
現在、私が思いつくだけでも、二つのやり方がありそうです。
まず、事前の情報発信です。
具体的には、「今週の国会審議の見どころ」を野党側から記者にブリーフをする。
幅広く審議での質問案を募ったり、審議資料を事前に公表したりして、有権者の皆さんに審議を知ってもらう。
また、私が以前やっていた「国会実況解説」のように、国会審議をオンタイムで可視化することも有効でしょう(今は衆議院議員としての仕事に忙殺されていてできませんが…)。
道路交通法の改正の審議も行いましたが、なかなか内容をお伝えすることができません。
さらには、審議の内容充実です。
国会質疑も正直、ピンキリです。
「これは議員の個人の趣味だなあ、自己満足だなあ」という質疑も、時にあります。
必要なのは、見ていて面白くためになる質疑。
そのためには、ファクトを積み上げる「調査力」、粘り強くただしていく「質問力」、さらに審議をドラマのように盛り上げていく「脚本力」も、必要になりそうです。
以上のいずれも、SNSが大きな武器になります。
例えば、法案審議の資料を事前にアップし、質疑の「予告編」をSNSでお伝えする。
そして、国会議員が良い質疑をすれば、有権者の方が「国会つだり」で拾ってくださる。
そのことによって、メディア、記者も何が「争点」なのかに気づき、早い時期から報じてくれる。
こうした好循環を作れれば、国会での法案審議がホットな時期に世論を喚起し、より有効な修正案を
政府与党に提案し、法案を改善する、ということにも現実味が出てきます。
今回、「経済安保」法案の国会審議で痛感しました。
法案審議は「生き物」です。
政治が「遠いところ」、自分たちとは「縁遠いところ」にある、選挙の投票率が上がらない、と嘆いていてもはじまりません。
そのライフサイクルを見極めて、急所を撃つ、効果的な戦い方を考えたいと思います。
皆さんと遠い「国会」で「国会議員」だけが政治を論じていても仕方ありません。
有権者の皆さんの「政治への無関心」を嘆くのではなく、私たち国会議員から皆さんに「政治」をお伝えしていく。
そのためには、あなたの力が必要です。
あなたの力をお貸しください。
立憲民主党衆議院議員の山岸一生でした。
ゴールデンウィーク、大型連休も今日が最終日です。
ゆっくりくつろいだ方、楽しいイベントがあった方、そしてゴールデンウィーク、大型連休だからこそお仕事がお忙しかった皆さん。
たくさんの課題におわれた学生の方もいらっしゃると思いますし、資格試験の直前で勉強に必死だった方もいらっしゃると思います。
皆さんにとって、素敵なゴールデンウィーク、大型連休であったことをお祈りしています。